-
鹿児島中央高校に進学した理由
自宅からの通学時間の短さが決め手だったと思います。受験勉強頑張りました(笑)
在学時の思い出
ほとんど部活中心でした。当時は宿題が多かったので、帰宅後、眠たいのを我慢しながら必死に宿題に取り組んでいました。また、部員同士で勉強を教え合ったり、お互いを助け合ってました。他の部員より剣道はそれほど強くありませんでしたが、当時ご指導いただいた大西先生(23期)、俣木先生、仲間のおかげで、今でも剣道を続けています。
また、桜島一周遠行で走破したことは、自分にかなり自信がつきました。遠行後数日は足が筋肉痛で階段を上がるのも大変でしたが、「遠行のキツさに比べたら、日ごろの苦労なんて楽勝!」と思えるようになりました。
進学後や社会に出てからの経歴や思い出
メディア関係で働きたいという思いがあり、高校卒業後は鹿児島大学法文学部経済情報学科に入学しました。大学在学中、休学してイギリスへ短期留学(半年間。両親にはかなり反対されました…。)したのをきっかけに価値観が変わり、金融関係か観光業への就職を考えるようになりました。悩んだ末、金融関係を選択。中小企業金融のプロである、国民生活金融公庫(現・日本政策金融公庫)に入社しました。
入社後数年間は仕事になじめず苦しい時期もありましたが、その時に頼りになったのは高校時代の同級生で、時々時間が合えば、いまでも交流をしています。また、留学経験もあったので海外を相手に働いてみたいと思っていましたが、当時はそのような機会がありませんでした。
入社後、自分を高めるための資格取得を心がけており、2017年には中小企業診断士を取得しました。働きながらの資格取得は大変ですが、三綱領の「好学」の大切さを社会人になってから改めて気づかされました。
現在の状況
2016年4月から、縁あって日本貿易振興機構(ジェトロ)に派遣されています。昨年4月からは同機構のハノイ事務所(ベトナム)に駐在し、現地での展示会・セミナー開催などを通じて、日本企業の海外進出をサポートしています。仕事は大変ですが、世界を身近に感じることができ、大変充実した生活を送っています。
ベトナムには中小企業診断士が少なく、また、取りまとめる組織がなかったので、今年2月に在ハノイの中小企業診断士に声をかけ、ハノイ中小企業診断士会を設立しました。仕事の傍ら、情報交換や資格更新のための協力を行っています。
ハノイでは、現地の剣道クラブがあり、時々参加しています。使用している体育館は、床が堅く、はがれていたり、釘が出ていたりなど、日本と比べると練習環境が非常に悪いのですが、それでも日本の剣道を一生懸命学んでいるベトナム人の姿を見て、何か貢献したと思うようになりました。今年は日越友好45周年の記念の年であり、ベトナムの剣道家に貢献しようということで、11月11日に剣道大会を主催しました。運営は大変でしたが、多くのベトナム人に喜んでいただきました。
また、現地鹿児島県人会の代表を仰せつかっており、11月に開催された鹿児島県人世界大会に出席するため一時帰国した際は、おはら祭の前夜祭の中央高校連に飛び入りで参加させてもらいました。突然にもかかわらず同窓会の諸先輩方に温かく迎え入れていただき、大変うれしく思いました。これまでに一度もおはら祭で踊ったことがなく、一度は踊ってみたいと思っていたので、まさかこのタイミングで夢が実現するとは思っていなかったです。
後輩・現役生徒へのメッセージ
今思うと、どの経験も苦労の連続でしたが、時間はかかりましたが夢をかなえることができた理由は、在学時代に学校で教わった社会人としての基礎を生かし、様々なご縁や機会を大事にし、あきらめずコツコツと繋げた結果だと思います。
高校生の時期は、将来の進路に悩むと思いますが、「今」を大事にし、積極的に学校生活に取り組み、社会人としての基礎作りをしてください。必ず道は開けます。